自転車が趣味の凡人が自転車販売店に就職して半年働いたリアルな話

仕事

はじめに:「自転車が好きだ。だから仕事にしてみた。」

これは、今から2年前のお話である。

高校時代からずっとロードバイクに乗ってきて、
いろんなところへ走って、いろんな風を感じてきた。

気づけば、**「自転車が好き」って気持ちは趣味を超えて、
「仕事にしたら面白いかも」**って思うようになってた。

そして俺は、当時通学していたゲームプログラムの専門学校から

正社員として自転車販売店に就職した。

因みに、通ってた専門学校から自転車店に就職するのは初らしい。
そりゃそうだよな。


① 思ってたより「接客の世界」だった

最初は、「パーツの名前覚えたり」「タイヤ交換できたり」
そんな**“自転車の知識や整備力”が大事なんだろう**って思ってた。

でも、実際に働いてみると──

大事なのは“接客力”。

誰とでも話せる、空気を読んで提案できる、笑顔で押し売りしない。
自転車のことより「人との距離感をどう取るか」が問われる仕事だった。


② 接客がうまい人が評価される世界

売り場では、
整備の腕前よりも、お客さんとの会話の盛り上げ方やクロージングの上手さで売上が決まる。

結果、接客が得意な人が昇格していく世界だった。

自転車の知識があるだけじゃ“プロ”とは呼ばれない。
「売る力」=「接客力」が必要だって、痛感した。


③ それでも、やって良かったと思えた瞬間

ある日、初めてスポーツバイクを探しに来たお客さんに対応した。

どんな使い方をするか、予算はどれくらいか、
必要なギアやパーツはなにか。
俺なりに真剣に提案して、最終的に一台のマウンテンバイクを選んでもらった。

そこから何度か来店してくれて、
メンテナンスの相談やグッズ選びまで一緒にやった。

正直、店の利益なんかどうでもよかったから俺が実際に使った
グッズを商品棚に隠れてAmazonの画面を見せながらお客様に
これ超おすすめですよ!って紹介した。


というのも、店に置いてあるスマホホルダーも悪くないけど
劣化が早めに来そうで固定力も高くないゴムバンドを
使用していたので個人的におすすめできないと
思ってtigrasportsをおすすめした。

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その時にお客様に言われたのが、

「えー、知らなかった。ありがとうございます!

こんなことまで教えてくれるんですか?」

その瞬間だけは、本当に嬉しかった。

ここで大事なのは、

目先の利益よりも長期的な信頼関係が大事

って感じた。
あの時、店に置いてあるスマホホルダーを提案すれば俺の売り上げに
記録されるし店にとっても売り上げになるのでプラスになるだろう。

でも、ここでマイナスになるのはお客様だ。
品質はそこそこで値段もまあまあ高い微妙なスマホホルダーを
買わされるわけだからお客様からしたら微妙な買い物だ。
でも、初めてのスポーツバイクで初めてのスマホホルダー購入で
そんなことが分かるわけない。

故に、俺は店のスマホホルダーをおすすめしなかった。
それより大事なのは、

実体験に基づく商品を勧めること

って思考が思ったよりも大事だったのかもしれない。

これ本当は微妙なんですよね。こっちがおすすめです」
「こっちだと結構大変ですけど、これだと楽にできますよ。


実際にこう言ったことはほぼ毎日言っていた記憶がある。

現に、この思考でいたおかげで3人のお客様と親密になって
来店される度に必ず俺が接客対応をしていた。
言わば、俺のファンだなこりゃ。
と、少し自信がついたくらいだ。
他に3人の正社員スタッフが居たが親密なお客様が居る感じは
しなかった。俺が知らないだけかもだけど。

まあでも、

「俺が、この人のサイクルライフのきっかけになったんだ」

そう思えたことは、半年間で得た最大の収穫だったかもしれない。


④ でも──興味のない接客を続けるのは難しかった

正直に言うと、
俺は「自転車を売ること」にはあまり興味がなかった。

好きなのは「走ること」「弄ること」「知識を深めること」。

でも、接客業では
“話すこと”“売ること”“人に合わせること”が最優先される。

自分の“好き”と、仕事としての“求められるスキル”が
ズレていることに、だんだん気づいていった。

人と話すことは案外嫌いではないと気付いたけれども、

やりたいことでは無かった

これが最終的な思考の結果になったのである。


⑤だから俺は自転車スタッフを辞めた

 元々、好きなものを仕事にしたかったから自転車屋に就職したのに
それができないのであればここにいてもしょうがないと感じて辞めた。
辞める理由もかなり現実的な辞めるべき理由だった。

それが、

  • 通勤時間が片道電車で1時間半かかる
  • シフト制なので平日休みが基本になって友人と遊べない
  • 給料は地元の工場で働くのと変わらないどころか少し低い
  • 新店舗に異動する前に構築した人間関係が新店舗に異動したことで全て消えた
    補足:以前はアルバイトとして別店舗に居たが、正社員になって異動した
  • 会社自体には居るけど、同じ店舗に同僚が一人も居ない
  • 年間休日105日でかなり休みが少ないので連休もない

以上が辞めるべき理由だった。
個人的に辞める理由が3つ出た時点で辞めるべきという考えなのだが、
こんなに辞めるべき理由が出てしまったら辞めるべき!!
という結果に至った。

とある夏の少し暑い朝。朝礼の際に俺は店長に言った。

2か月後に辞めます。

店長は慌てふためいていたが俺の心情は限界だった。
好きな仕事でもないし、通勤時間もかかるし、電車乗るのも嫌いだし。
さっきのリストの理由が全て当てはまったのだった。

ここで少しアドバイスだが、好きなものを仕事にする際には

職種で選ぶべき!!

ということだ。
自転車が好きだから自転車販売店に就職→行う業務は販売がメイン
いや、弄るのが好きなんだけど。

ってことになっちゃうから。
実際に行う業務を見てからこれは好きなことができそうだ。
となるのが一番いいかもしれない。
目先の言葉に喰いつかないように!!

でも、やって後悔はない。
多くの教訓を得られたし、話す力はかなり養われた。
毎日、知らない人に積極的にアプローチするのでそのおかげかな。
新店舗に異動する前の人とも仲良くなってFXとか教えてもらったし。
なんだかんだ楽しかったのかもしれない。

結論:辞めて悔いなし!
現在の生き方、ブログに繋がっている

人生分からないことだらけ!!
なんでもやってみる!
やらない選択肢はなし!
死ぬ時に後悔しない人生を!!
以上!!!

次回:凡人がアレクサとスイッチボットを使って賃貸をスマートホーム化してみた

節約するのは金だけじゃないぞ!!!!!!!

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